冴えない彼女の育てかたfine感想

冴えない彼女の育てかたfineをみてきました。

第一週にも見に行っていたのですが、腰痛やらで調子が悪く頭に入ってこなかったため、二回目を第二週目に見に行きました。

二回目を見に行くに当たり、原作のfineと時間軸がだいたい同じところをすべて読み直しておきました。11巻、12巻、GS3、13巻です。

 

感想を言うと、最近見たアニメ映画に比べると微妙だったなぁというのが正直な感想です。

そもそも最近見たアニメ映画は前回の記事の通りオリジナルアニメばかりで、冴えカノは原作モノという時点で感想に”原作のあのシーンがなかった”とかそういう感想が出やすいんですよね。そういうのが不毛だっていうのはわかってるんですが…

あとはTVアニメを映画館のでかいスクリーンで見てるだけだなぁこれ…というのもありました、いまいち起承転結が微妙というか盛り上がりに欠けるというか…

ED後の数年後の英梨々は可愛かったですね…ただアレを作るなら1秒でもいいから本編に詰め込んでほしかった

 

ここに至るまでのプロモーションが微妙だとかそういうところを言い出したらきりがないので、原作のここを省いてほしくなかったなぁというところをピックアップしていきたいと思います。かなり記憶違いがあると思いますが大目に見てください。

11巻

11巻は美智留や出海ちゃんがしっかりとアウトプットをしつつ、メインヒロインシナリオを書くにあたってスランプに陥った安芸倫也が紅坂朱音に相談したり、加藤恵と本読みをしたり駅のホームで手をつないだりしてぐっと距離が近づくそんな感じです。

なんでこれ削っちゃったんだろうなぁ~~っていうのは第七章の後半p170あたりでしょうか、倫也が本読みの佳境で「なんか、顔、みたい」と空気の読んでないお願いをするところから章の終わりまでが欲しかった。映画だとないわけじゃないんですが、本読みは最初っからTV会議?でやってるんですよね・・・

次の8章の「なんで、今、ここに、いないかな・・・」もアニメで見たかったなぁ・・・

11巻については削ってるというよりかは、簡潔にしたという感じでしょうか。恵と倫也の距離が大きく縮まる話かつ、恵の描写が本当にキュンキュンするのでアニメで見たかった。ここでしっかり距離を縮めておくからその後の話で無理できるようになるんですけどね。

♭が終わって原作の8巻~10巻・GS2あたりを吹き飛ばしてfineなんですが、やっぱ加藤恵の好感度に少し無理があるなぁと思っちゃいます。

12巻・GS3

12巻は紅坂朱音が倒れて、安芸倫也が紅坂朱音の代理をして先輩と英梨々を取りまとめてフィールズクロニクルは完成して…、みんなでBlessingSoftwareの合宿をやったあとの帰り道で…というお話ですが、まぁそんなかんたんな話でもないので原作とGS3を読んでください。

原作だと病院には倫也と町田さんが駆けつけるだけなんですが、映画だと先輩と英梨々と伊織が駆けつけてますね、病院の喫茶店で行われる伊織をのぞく三人の会話で先輩がこっちの進捗は大丈夫だと取り繕うんですが英梨々が空気を読まずひっくり返すとこもなんだか微妙なシーンだなぁって思っちゃいましたね。

そのあと伊織が一時的に朱音の代理をすることになりますが、なんで原作みたいに素直に倫也にさせなかったんですかね、まぁ英梨々が倫也に頼る流れにしたかったんでしょうけど…

話の展開上仕方がないのですが、マルズから締め切りの延長を勝ち取ってきた倫也が、先輩と英梨々に修正を説明したあとに、【英梨々を今夜中に説得する】ことを倫也に話すシーンも削られてましたね…全体的に詩羽先輩の活躍をガッツリ削られててそれに対する不満が多いんですよね…当然【詩羽先輩が英梨々を今夜中に説得する】話もごっそりなくなってて、「10年だよ?あいつと出会って、もう10年なんだよ?」だとか「あなたと同じで難ありだからよ」とかのセリフも存在しないわけで…美智留と先輩がタッグを組んで加藤恵をはめる話もないわけで…12巻及びGS3の先輩の暗躍と加藤恵の独白?が大好きなので本当に残念でした。

13巻

12巻の終わりで倫也が告白して第一章はまるっきりそれの続き、あとはコミケがあってそれの打ち上げとエピローグですね。

映画だとコミケ前の合宿にこの巻の話を持ってきてコミケで終わってるんですよね、まぁ13巻についてはキスシーンを原作準拠にして、ちゃんと詩羽先輩の章も入れてほしかったに尽きるだけです。

英梨々の「あんた、あたしのこと、好きだった~?」の映像をもっとエモい映像にしてほしかった…

キスシーンについてはClassroom Crisisのほうが良く出来てたなぁという気がします。 

まとめ

ムダで読みにく文章を2000字近く書いてしまいましたが、まとめると

冴えない彼女の育てかたのTVアニメはまぁ100点満点でギリギリ合格の70点ぐらいを淡々と取り続ける、つまらないアニメという感じでしたが今回の映画では合格点すら取れなかったなという感想です。90点の名作よりも100点以上神ゲーを作るために死ぬほど努力している原作の内容とはまるで真逆ですね

11巻以降の加藤恵はもっとめんどくさくてキレッキレのメインヒロインであり、恵を立たせるためには先輩と英梨々のフラグをバキバキに折って完敗させてあげてほしかったです。

ただ先輩も英梨々も恵にも負けないほどに安芸倫也への思いが強く、めんどくさいヒロインであってほしかった…

 

劇場版のほうが儲かるのでしょうが、あまり銀幕向けの作品でもないと思うので120分の劇場版より240分の三期を作ったほうが良かったのではないでしょうか?まぁそれで出来が良くなるとは二期からは到底思えませんが

言うまでもありませんが原作は本当に大好きです。

 

fineがだめだった人も良かった人も、冬なんでWHITE ALBUM2をプレイして